郵便函 三木露風 作詞
わたしは街の 郵便函よ
雨の降る日も 立ちどほし
風が吹いても 立ちどほし
お腹のなかへ 手紙やはがき
ときどき人が 入れてゆく
かたり ことりと 口あけて
うれしい便りを 入れてもゆくが
悲しい知らせも 入れてある
世はさまざまの 腹の中
日がな一日 立ちどほし
うき世のさまを 見るばかり