夜霧の馬車 西条八十 作詞 古賀政男 作曲
行け嘆きの馬車 赤い花散る港の夕べ
旅を行く我を送る 鐘の音さらばよ
いとしあの町 君故に 幾度び振り返る
啼け鴎の鳥 あわれ切なく夕陽は燃える
波の上浮かぶジャンク 淋しやはろばろ
誰が歌うか愛の歌 夜霧に流れ来る
行け嘆きの馬車 月に胡弓の流れる町を
いつか見ん 母の待てる 故郷なつかし
窓の灯影を夢見つつ 果てなく旅を行く