月よりの使者  佐伯孝夫 作詞 佐々木俊一 作曲

白樺ゆれる高原に

 りんどう咲いて恋を知る 

  男の胸の切なさを

   啼け啼け 山鳩幾声も

 

夜霧の駅に待つ君の

 おもかげ強くふり捨てて

  はかなや月に泣き濡れし 

   白衣の袖よ いつ乾く

 

人目も草も枯れ柳

 うらみも恋も散る宵に

  ふとまた逢えば増す想い

   未練か夜も 眠られず

 

幾春秋をさまよえど

 まことのえにし結ぶ日は

  月よりの使者思い出の

   りんどう抱いて 来るという