思い出は雲に似て 米山正夫 作詞作曲

思い出は思い出は 流れゆく雲か

 浮かびては消えてゆく 青空の彼方

はるかに遠き日を 呼び返すごと

 群れとぶよ群れとぶよ 夢のかずかず

 

そよ風はそよ風は 我が胸を揺すり

 汐鳴りは汐鳴りは こころ浸すよ

海近き丘の 小草をしいて

 柔らかき黒髪に 触れしあの頃

 

あの雲はあの雲は 何を語らい

 この雲はこの雲は 何をささやく

瞼に残るは 白き面影

 思い出は雲に似て あわれ儚し