サトー・ハチロー 作詞 古関裕而 作曲

こよなく晴れた青空を悲しと思うせつなさよ

うねりの波の人の世にはかなく生きる野の花よ

慰め励まし長崎の ああ長崎の鐘が鳴る

 

召されて妻は天国へ別れてひとり旅立ちぬ

形見に残るロザリオの 鎖に白きわが涙

慰め励まし長崎の ああ長崎の鐘が鳴る

 

つぶやく雨のミサの声讃える風の神の歌

輝く胸の十字架に微笑む海の雲の色

慰め励まし長崎の ああ長崎の鐘が鳴る

 

心の罪をうちあけて更け行く夜の月澄みぬ

貧しき家の柱にも気高く白きマリア様

慰め励まし長崎の ああ長崎の鐘が鳴る