山田耕作童謡100曲集

 こんこん小山  北原白秋 作詞

 

こんこん小山 のお月さま

 ついたち二日は まだ ちっちゃぃ

  仔馬の耳より まだ ちっちゃぃ

 

 こんこん仔馬も 馬柵ませの中

 ひと飛び ふた飛び まだ ちっちゃぃ

   となりのうさより まだ ちっちゃ ぃ

 

こんこん小山の 青葡萄

 ひとつぶ ふたつぶ まだ  ちっちゃぃ

  仔馬の眼々より まだ   ちっちゃぃ

 

 

 

 没後40年山田耕筰を讃える会の趣意書より

 山田耕筰氏は、日本音楽界最高の指導者であり、すぐれた

名曲を生んだ日本音楽史上の巨匠であります。

 氏は昭和元年、楽団分裂後に茅ヶ崎に居住しましたが、苦

難に満ちた彼の人生の中で、この茅ヶ崎時代は最も家族愛に

恵まれた幸福な日々でした。「穏やかな湘南茅ヶ崎の風は作

曲への意欲を俄に高めてくれた。」と昭和2年4月「茅ヶ崎

南湖の居にて」の手記の中で語っています。まさに茅ヶ崎の

風土が名曲を生んだといって良いでしょう。そしてこの時期

(昭和元年〜2年)に童謡百曲集が生まれ「赤とんぼ」「こ

の道」「すかんぽの咲く頃」「砂山」「あわて床屋」などが

作曲されましたが、この事実は余りにも知られておらす、私

たちはこの感動と音楽文化を後世まで歌い継ぎたいと思って

おります。

 平成17年は山田耕筰氏の没後40年の節目に当たります

是非とも市民の皆様とご一緒にその功績を讃えるコンサート

と歌碑建立などを考えております。茅ヶ崎の文化と新たなま

ちおこしのためにも、何卒多くの方のお力添えを賜りますよ

うお願い申し上げます。