「忘却とは忘れ去ることなり

   忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」

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   1  君の名は、、、と尋ねし人あり

    その人の 名も知らず

      今日砂山に ただひとりきて

    浜昼顔にきいてみる

  

   2  夜霧の街 思い出の橋よ

    過ぎた日の あの夜が

      ただ何となく 胸にしみじみ

    東京恋しや 忘れられぬ

 

   3  海の涯に 満月が出たよ

    浜木綿の 花の香に

     海女は真珠の 涙ほろほろ

    夜の汽笛が 悲しいか