茶 柄 杓 野口雨情
甘茶が沸いた 茶が沸いた
お寺の茶釜にいっぱい沸いた
柄杓で汲まなきゃ 汲まれない
柄杓で汲んだら ちょいと汲めた
お釈迦さんにも ちょいと汲んで
ちょいとあげた
耕作百言
私は眞の藝術は人間の内部にある詩想の象徴的表現
でなければならぬと思想ている。そして、眞の芸術的
歌謡とは文字の形をとり詩となって表現せられた此の
詩想の核心を音で現すものでなければならないと思っ
ている。