雨の夜汽車  西条八十 作詞

雨の夜更けの 夜汽車の笛は

 なぜに身に染む 涙を誘う

窓のガラスに 君が名を

 書いてあてない 旅をゆく

 

言えず別れた 言葉の花が

 濡れて泣いてる プラットホーム

君は今ごろ 傘さして

 ひとり帰るか あの路を

 

青いシグナル しぶきにかすみ

 過ぎる町々 見知らぬ駅よ

もしや二人の 心まで

 遠くなったら なんとしょう